投資のタイミングは分からない

市場の将来は誰にも分からないものです。

私は自分の投資センスは信じていません。

上がると思っても下がるものだし、下がると思っても上がる。

今は割高だと思っていても、実はそれは割安だったなんてことはよくあること。

であれば、何も考えずに長期的視点から将来性のあるものにコツコツと投資を

続けて市場に居続けることが最善の策だと思います。

そして、一番大切なのはどれだけ上下しようが

売らずに持ち続けること。

これが一番リターンを大きくする最善の方法だと思います。

株式市場が下落したとき

現在、米国では急激なインフレを抑制するために、大幅な利上げ(20年ぶり)と

量的引き締め(QT)がFRBの決定で実行されており、それに伴って米国の株式

市場が急激に下がる日が続いています。

こうなったときに個人投資家

 

さらに下がったらどうしようか。

いったん売った方がよいのでは。

とまず思ってしまうものです。

コロナショックのときもそうでしたが、こういった思いが強いときは今までの

ポートフォリオが個人のリスク許容度以上にリスクをとっていたと考えるべき

でしょう。

(だからといって、現金に換えても資産はインフレにより目減りする訳ですが。)

こういった市場でこそ、本来のリスク許容度が分かると思います。

まだ十分に下がる可能性がありますが、長期的な視点にたてば大きくリターンを

のばすチャンスになると思います。

大切なのは、市場に動揺せずにコツコツと機械的に買い付けることですが、単純に

みえてこれが一番難しいのだと思います。

自分に合った投資の仕方

個別株に含み損を抱えると、本来上がると思って買ったはずの株がさらに下がる

のではないかと不安になり、将来性に疑問を持ち始め、さらに損をする前に売却

したほうが良いのでは考え含み損のまま損切り確定をしてしまうことは、これ

までの株式投資においてたくさんありました。

まさに個人投資家が陥る症状であり、客観的データというよりも感情で損切り

ることです。

逆に、たくさんの含み損を抱えても、過去の判断は正しいと考え、さらに含み損

を拡大し、そのまま塩づけにしてしまうこともあります。

これも客観的データに基づかずに、自分の決断を正当化するためあえて理由づけ

をし、損失を拡大させてしまうパターンです。

投資とは自分(自身の感情)との闘いあり、その我慢料がリターンだといわれます。

そうした過去の経験から、自身の感情と向き合い何が自分にとって最適な投資手法

かを見出していくことが大切です。

そうしないと、ただ同じ失敗を繰り返すだけだからです。

そこで、わたしの見つけた自分にとっての投資手法の最適解は、機械的にただ

インデックス投資に積み立て投資をすることが相性がよいことがわかりました。

心理的に毎日の相場を眺めて一喜一憂していては精神的に良くなかったからです。

ただしインデックス投資といっても、様々な種類があるので何に投資するかを

選別することはとても重要であるといえます。

 

ゼロサムゲームをしない

個人投資家がやってはいけない投資の仕方は、ゼロサムゲームです。

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ゼロサムゲームとはゲーム理論にでてくるものだそうですが、簡単にいうと

ゲーム参加者の得点と失点の総和がゼロになるゲームです。

株式市場においては、誰かが得をすれば誰かが同じ額だけ損をすることを指します。

短期市場において、市場動向をつかみ短期売買を繰り返すのがまさにゼロサムゲーム

だといえます。

こうした市場において、素人の個人投資家は百戦錬磨のプロのトレーダーやAIに

とって格好の餌食になるでしょう。

なぜか自分はそうはならないと思うほど、その泥濘にはまって抜けなくなりかねま

せん。

こういったやり方は投機であり、ギャンブルに近いといえます。

一方で、その反対にプラスサムゲームというものがあります。

これはゲームの参加者の総和がプラスになることです。

投資において、商品に投資をするとういころは、将来の付加価値がさらに確実に

あがるからこそ投資をするわけであり、よく理解もしないものに投資をすると

必ず痛い目にあいます。

とうしは、よく理解して確実性の高いものに長期的視点に立って投資することが

WIN-WINの結果につながります。

ドル・コスト平均法とバリュー平均法

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個人投資家が投資をする上でリスクを分散させる手法として

ドル・コスト平均法

は非常に効果的といわれますが、投資を始める時期、期間によっては最善の

パフォーマンスを発揮できるとは限りません。

そこでさらに

バリュー平均法

も組み合わせることによって、さらに効率よくパフォーマンスをあげることが

できると思います。

明らかに割高と思われる相場では、定期的な積立額を減らして、割安だと

思う相場になれば定期で積み立てる額を上げます。

そこで必要なのは判断基準になると思いますが、個人的には積み立てNISA

の評価を基準にして、割高相場では、積立額を半分にし、割安になれば

積立額をもとに戻そうと考えています。

 

家庭の資産を分散させる

家庭の資産を株式以外にも分散しておくこともリスクヘッジする上で大切です。

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具体的には

現 金 = ・不足の事態に備えて生活費の半年から1年分

      ・割安相場で追加投資をできる余力

      ・円、ドル・ユーロその他通貨にバランスよく分散

       (特に円は将来価値が上がらない為)

 

年 金 = ・財形年金

       (円ベースになるが保険の機能も備える)

      ・DC年金、その他会社の加入する年金制度

      ・イデコ

       (非課税だが60歳までおろせない)

 

株式投資 =・積み立てNISA

      ・個別口座で定期的にインデックス株式を積み立て

 

債 券  =・先進国の流動性が高い債券ETF

       (現物を買うより買いやすいため。以下同じ)

 

不動産  =・不動産ETF

 

コモデティ=・金ETF

      ・その他余力があればエネルギー、農作物ETF

 

    =・インゴット、金貨

      (個人的に持っていてテンションが上がる。^^)

 

ある程度、分散させておけば不測の事態にも対応ができるし、資産価値が目減り

することも防げると思います。

     

 

     

現金は目減りする

現金を長期貯金しても、その価値は確実に減少していきます。

なぜなら現金を発行するは、その国の国家であり、信用と交換に紙幣を刷り

続けていて、結果として長期的には現金の価値は下がり続けます。

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であれば、価値を減らさないために、個人としてできることは何だろうか。

個人的結論に至ったのは資産を分散することです。

といっても、具体的に何をすればよいのかなかなか検討がつかないものです。

一番管理が楽で手っ取り早いのは、証券会社でETF(株式などのパッケージ)

を定期的に購入することです。

さらに具体的に説明するとまずは

 

現金の分散 

現  金      = 円、ドル、ユーロにバランスよく振り割る

           (今後の人口経済規模の増加が見込める通貨をメインに)

株式の分散

全世界株式ETF  = VT

           (これだけで全世界2900銘柄に分散投資

米国株式ETF   = VTI

          (VTで物足りなければ米国の3800銘柄)

その他の国のETF = VEA 

          (日本、欧州、カナダで3893銘柄)

           VWO

          (台湾、中国、インド、新興国で903銘柄)

国債へ分散

米国債ETF  =  BND

          (米国債9719銘柄)

先進国債ETF =  BNDX

          (日本、欧州中心に6321銘柄)

不動産へ分散

米国不動産ETF = IYR

          (米国不動産87銘柄)

金へ分散

ETF     = GLD

          (現物の金と連動するETF

 

これ等を資金余力に応じて、機械的に定期購入していくことが現時点における最適解だと個人的に思います。